あんまりでしょう・・・ホント

※「もはやテロリスト」感染者追い込んだ“不寛容” 同調圧力が市民分断(7/3(金) 9:52配信)
日を追うごとに過激になるインターネット上の書き込みに、山梨県の高橋直人健康増進課長
はため息を深くした。
「炎上」のきっかけは5月2日夕、県内55例目の感染者発表だった。東京都在住の20代女性。
山梨県の実家に帰省中の1日にPCR検査を受け、2日朝に陽性と判明した。記者会見した県
は、女性が検査結果が出る前の1日夜に高速バスで帰京したと発表した。
ところが翌3日、女性の申告は虚偽で、本当は検査結果を知った2日午前にバスに乗ったこ
とが発覚した。同乗客への注意喚起のため、県がこの事実を発表すると、女性の名前や住所、
勤務先や顔写真など真偽不明の情報がネットに交錯。県には「もっと女性の情報を出せ」と電
話やメールが殺到した。
県は会見で人権上の配慮を求めたが、会員制交流サイト(SNS)では「私も女性と同じバスに
乗り、陽性になった」などのデマが拡散。高橋課長はそのたびに確認作業に追われた。
政府が4月に出した緊急事態宣言に法的強制力はない。諸外国では罰則付きの外出禁止令
による都市封鎖が相次いだが、日本では政府や自治体からの「お願い」にすぎなかった。
それでも国民の多くは外出を控え、商業施設や飲食店が休業し、ウイルス拡散を食い止めた。
安倍晋三首相は5月25日の記者会見で「日本ならではのやり方で、わずか1カ月半で流行を
ほぼ収束させることができた」と強調した。
だが首相が胸を張る「日本モデル」は、日本社会の同調圧力の強さを物語る。国家権力とは異
なる社会的圧力は、感染の連鎖を断ち切る防疫の現場に深刻な影を落とした。
濃厚接触者の特定には陽性患者の行動履歴の把握が欠かせないが、山梨県ではこれが難航
した。近所や職場に知られるのを恐れる人が少なくなく、感染者の男性からコンビニでアルバイト
をしていたことを聞き出すのに数日かかったこともあった。
名前や写真がネット上を飛び交った20代女性の感染後は、県の調査や情報公表自体を拒む人
も出た。「患者が正直に感染を申告できない弊害は、社会全体に返ってくる」と高橋課長は危惧する。
「感染するのは本人が悪い」と考える人の比率は、欧米に比べて日本が格段に高い-。大阪大な
どの心理学者が3~4月に行ったネット世論調査で、こんな結果が出た。
調査対象は日本、米国、英国、イタリア、中国。「感染は自業自得だと思うか」との質問に肯定的
な回答をした比率は欧米で1~2%台、中国で4・8%だったが、日本は11・5%と突出して多かった。
これは感染を打ち明けにくい日本社会の空気感を裏付ける。緊急事態宣言下、他県ナンバーの
車を傷つけたり、営業店舗に嫌がらせの張り紙をしたりする「自粛警察」の不寛容な「正義感」とも
重なる。
「戦時中の隣組など、これまでも政府は民衆の正義感を利用して統制を図った。それが市民の分
断という負の遺産を残すのを今回も見た。このままでは第2波でも同様の混乱が起きるのではない
か」。埼玉大学の一ノ瀬俊也教授(日本近現代史)は第1波を振り返り、こう警鐘を鳴らす。
東京都の感染者が急増してきた。「内なる分断」を克服し、市民の協力と連帯でウイルスに立ち向
かう「日本モデル」の底力を示したい。 (下村ゆかり)ネット記事を転載いたしました
とんでもないことですね、コロナ警察や自粛警察
小さな子供に「なぜマスクをしない」のかとどなった初老のマスク警察これ以外でも街頭で小競り合い
もあるようですし
他府県車両のナンバーに対する嫌がらせなんかもありましたしね
いつからこんな心の狭い国になってしまったのか
これでは違った意味で危機感を覚えますね・・・・・マッタク
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